@名古屋

松山製菓:番外編 (会社のうらばなしと名古屋の駄菓子に関するあれこれ・昭和時代の生活の備忘録)

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渡辺製菓の即席しるこ

   

松山製菓は、粉末ジュースでは後発ですが、あまたの先行者が退場していった市場で細々と長年続けていますので、まれにTV局からお声がかかったりします。

その中でも印象深いのは、渡辺製菓の「即席しるこ」の再現・復刻のお仕事がありました。

渡辺製菓は、古い方ならご存知、エノケンの「渡辺のジュースの素」のCMで粉末ジュースの全盛期を演出した会社ですが、その後、カネボウハリス(今のクラシエ)に吸収されました。 東京の会社だとばかり思っていたのですが、名古屋発祥でした(さすが駄菓子王国=名古屋)。

「即席しるこ」についても、林家三平(いまの三平のおとうさん)さんの「おモチもはいってべたべたと、安くてどうもスイマセン!」というTVCMで一世を風靡しておりました。

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1994年から95年のことですが、なんの番組だったかは覚えていませんが、TV局(日テレか?テレ東か?)の企画もので、即席しるこを当時のまま再現する、というもので、なぜ、カネボウさんに話が行かずに当社に依頼がきたのかは存じませんが、渡辺製菓の工場長だった方に連絡をとり、レシピをもらい、粉末はわけなく出来たのですが、中のおモチの調達と再現に、当時の工場長が苦労していました。 中のおモチについては、結局当時のままとはいかなかったようですが、パッケージまで完全に再現して、番組の最後に、海老名香葉子さんが旦那さんの墓前に捧げる、という結末でした。

ところが、放映予定日にあろうことかオウムの「地下鉄サリン事件」が起こったため、件の番組は報道特番に差し替わり、放映は中止になってしまいました。(その後、放映はされたのかどうか、あと検証はしていません。)

この機会に、ウチでも出すか、なーんて話も起きましたが、当社では、お湯を使用する商品は子供がやけどの危険があるから出さない、という、なんかポリシーのようなものがあって、沙汰止みになりました。

今でも、冬場の売り上げが落ちる時期に、くず湯、アメ湯、生姜湯などの製品があるといいのにな、とか思ったりするのですが、(競合も強いし)出せずにいるままでおります。

 

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